個人・素人サイトで無料でできるSEO対策の基本ポイントを完全網羅
サイトを作ろうと思ったら必ず目にするSEOという言葉。
サイトを作り終わってからアクセスがなかなか上がらず、慌てて対応しようとしても修正が大変だったりするので、作り始める前にポイントを押さえておきましょう。

良いサイトとは検索結果に表示されるサイト=SEO対策が必須
ウェブサイトはどんなにデザインが優れていても、コンテンツが役に立つものであっても、検索結果に表示されずに誰にも見られなければ意味がありません。
良いサイトをつくるには、SEO対策が必須なのです。
Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、ウェブ検索で自分のサイトを上位に表示させてアクセス数を上げるために配慮すること。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、どのようなサイトを上位に表示させるかの様々なアルゴリズム(法則)があります。
日本で使われている検索エンジンはGoogleが7割程度を占めており、2割程度を占めるYahoo!はGoogleのシステムを借りているため、Googleの検索システムの対策をすれば良いと言えます。
Googleが評価するポイントは沢山あり、より良質なサイトを上位に表示するために日々変わっていきます。
網羅するには沢山のリサーチや分析が必要なので、こだわり過ぎてもコンテンツの作成が遅れるなど支障が出るでしょう。
素人が一人でサイトを作る際に頭に入れておくべきなポイントをまとめます。
ユーザーエクスペリエンス(UX)に配慮する。
SEOというと、コンテンツの中身に注目されるような印象がありますが、Googleはユーザーにとって使いやすく快適なサイトを求めています。
User Experienceの略で、直訳すると利用者体験になります。
サイトの使いやすさのことで、サイトを訪れた人がわかりやすく不自由なくサイトを使うことができるように配慮することです。
- サイトの表示速度を高める
- わかりやすく必要なページを見つけやすいメニュー構造
- サイト内リンクで関連するページを発見しやすいようにする
- パンくずリスト(トップページ>ご利用案内>料金:などをページの上部に表示してサイトのどの位置にいるかを表す)
- 文字やボタンなどのコンテンツが見やすいデザイン
- レスポンシブデザイン(様々なデバイスのサイズと種類に対応するサイト)
- 利用規約やプライバシーポリシーの設置
ここでおすすめしているWordPressテーマのLightningやプラグインでは、基本的なSEO対策は施されているので既に基本は抑えられています。
カスタマイズの際に見やすさやわかりやすさが損なわれないような配慮をしておけば大丈夫です。
必ずすべてのデバイスサイズでコンテンツが崩れず、押しやすいボタンの確認をするようにしましょう。
ユーザーにとって価値のある良質なコンテンツを提供する
Googleはユーザーにとって価値のある記事を検索結果の上位に表示することを理念としています。
ユーザーが検索して情報を得るというウェブサイトの役割をつねに念頭においてサイトを作っていきましょう。
検索キーワードを前提に、ユーザーが何を求めているかを想定しながらコンテンツを作成する
サイトに訪れるユーザーは何かしらの目的をもって、役に立つ情報を求めて検索しています。
ユーザーがどのような情報を求めているのか、どのようにその記事がユーザーの悩みを解決するのかを想定しながらコンテンツを作成するようにしましょう。
自分が載せたい情報をただ置いても誰もわざわざ見ないのです。
ユーザーに対する答えの形を常に想定してください。
明確(具体的)な言葉を選び、正確な情報を提供する
例えば、「安いんです」「最高のサービス」などと書いても、ユーザーにとっては信ぴょう性がなく、有効な情報になりません。
具体的な数字や内容をしっかりと書くようにしましょう。
また、検索キーワードとして有効にするためにも「なんでも」「すべての」「さまざまな」などの表現はさけ、具体的なポイントを選ぶようにしましょう。
SEOを考えたサイト制作では、すべてを網羅してどんなユーザーにも当てはまるようにしようとすることは、むしろ誰にも見つけてもらえなくなるので意味がありません。
コンテンツの量は多い方が良い!キーワードと情報を盛り込む
会社や店の名前を知っている人に検索されることだけを目的としたサイトなら別ですが、自社や店に関連するキーワードで検索して辿り着いてもらいたい場合は、コンテンツの量は重要です。
自分のサイトに関する検索キーワードを考え、そのキーワードを含んだ良質なコンテンツをなるべく沢山サイトに載せることが必要です。
情報の見せ方を工夫する!
文字や情報がとにかく大量に詰め込まれたホームページを読む人は少ないので、
見やすくポイントがわかりやすいページと詳しい情報を載せたページをわけ、ユーザーに情報を選ばせるような工夫をしましょう。
ホームページはデザインと広告としてのわかりやすさを重視し、詳細ページや記事ページで検索キーワードを盛り込むなど、自分のサイトにあったコンテンツの増やし方を考えていきます。
効果的なパーマリンクの設定とスラッグ
クローラーとユーザーにとってサイトの内容をわかりやすく、サイト内での情報を見つけやすくする配慮をします。
サイトのページに対して付けられる個別のURLのこと。
Permanent Linkの略で、恒久的・半永久的な紐づけという意味です。
初めに設定したものから変えてしまうとリンクが無効になってしまうため、半永久的に使われるものである必要があります。
パーマリンクは後から変えると面倒なため、必ずサイトを作り始める前に設定方法を頭に入れて、ページを作るのと同時に設定するようにしましょう。
理想的なパーマリンク
- 記事毎に半角英数字で設定する
- ページの内容がわかるようなキーワードを使う
- サイトの構造・ページの位置がわかりやすい
- 長すぎない
ページ毎のパーマリンクを英語で設定する際にどのようなキーワードを使えばいいか迷ったら、「利用規約」「料金案内」などページの内容に合ったキーワードで検索して上位のサイトのページを参考にすると良いでしょう。
適切な英語が見つからない場合は、ローマ字でもかまいません。
日本語のままにしておくと、日本語が記号に変換されてURLが異常に長くなったり、ソフトウェアが日本語を認識できずにアクセスできなかったりするので必ず半角英数字で設定しましょう。
投稿のパーマリンクを設定する
投稿はカテゴリーと投稿の内容の両方がわかるパーマリンクにしておきましょう。
https://moniko-life.com/カテゴリー名(半角英数字)/投稿名(半角英数字)/
このようにするには、まずWordPress全体のパーマリンク設定を行います。
ダッシュボードの
から に移動します。カスタム構造を選択し、入力欄に候補から/%category%/%postname%/を選んで設定します。カテゴリーやタグにスラッグを設定する
投稿や投稿一覧ページのパーマリンクにはカテゴリー(カスタムタクソノミー)やタグが含まれるため、新規作成したらそれぞれ英数字のスラッグを設定します。
https://saya-to.com/カテゴリーや親ページのスラッグ/ページ毎のパーマリンク/
このようにURLができることで、ページがどのカテゴリーや親ページに属しているかを表すことができ、ユーザーにもクローラーにもページの内容やサイト内での位置がわかりやすくなります。
https://saya-to.com/wordpress/cateogy/
サイトのページ毎に固有に付けられたURLの一部になる文字列のことです。
WordPressでは、カテゴリーやカスタムタクソノミー、タグ、親ページなどに設定することによって、ページの関連性やサイト内での位置を表すために使われます。
メニューから
の階層下にある を選択します。スラッグの部分にパーマリンクと同じように英数字でURLを設定しましょう。
カスタムタクソノミー等でも、スラッグという言葉が出てきたら必ず同じように設定していくようにしましょう。
サイト情報・キャッチフレーズの設定
ブラウザのタブに表示されたり、サイトが検索結果に表示される際に使われるサイト名とキャッチフレーズを設定しましょう。
から の一番最初にあります。理想的なキャッチフレーズの決め方
- 100文字程度を目安にサイトを紹介
- 一目でなんのサイトかわかるもの
- サイトにアクセスしてもらうための検索キーワードを含める
- 重要なキーワードは始めに配置。同じキーワードは重複させない
- サイトと無関係な内容や「いろいろ」等のあいまいな表現は使わない
検索結果でクリックしてもらえるかを左右する重要な項目なので、出来る限りサイトの魅力をアピールしつつつ、SEOにも配慮して考えましょう。
効果的なタイトル・見出しの付け方と活用の仕方
ユーザーがページを見るかを選ぶポイントのほとんどは、タイトルと見出しにかかっています。
検索結果の中から素早く自分が求める情報がえられるようなサイトを選び、見出しでページの内容を判断していくのです。
クローラーにとっても、何に関するページなのか、重要なポイントとなっているのが何なのかを判断するためにタイトルや見出しが使われます。
検索キーワードを最初に含む
ユーザーに記事を見つけてもらうための検索キーワードを、なるべく最初に目に入りやすい場所(タイトルの左側)に含むようにしましょう。
検索キーワードは沢山選ぶよりも、コンテンツに関係するキーワード1~5個までに絞ります。
また、同じキーワードを何度も使用することはペナルティを受けるため避けましょう。
コンテンツの内容を的確に示す
タイトルや見出しには、コンテンツを内容ごとに整理する役割と、コンテンツの重要なポイントを表す役割があります。
コンテンツと関係のない内容では、タイトルを見て読みだしたユーザーが離脱してしまうことに繋がるため、検索キーワードを意識しすぎて内容から離れてしまわないように気を付けましょう。
文章がわかりにくくなっていないかにも注意が必要です。
例)
✖ SEO対策とアクセス数を上げるUXとUIと検索キーワードとサイト速度の方法(無料でできる)
〇 SEO対策でアクセス数を上げる方法!無料でできる対策を完全網羅
ユーザーの悩みを解決する・惹かれる文
内容をただ表すよりも、より具体的に、付加価値を与えたタイトルを考えましょう。
誰を対象にしているか、どんな点が他の情報より優れているかなどを盛り込み、内容が気になるような工夫をします。
例)初心者必見! 100の秘密 ずっと悩んだ〇〇が解決! 〇〇の専門家が解説
h1はページタイトルのみ。h2~h5は順番通りに使う
h1は記事のタイトルを表すためのタグなので、コンテンツを作成する際には使わないようにします。
h2~h5は、階層構造を持たせるためのタグなので、何回使ってもかまいませんが階層を崩さないように順番に(h2の下の階層は必ずh3。h2の後にh4は✖)使いましょう。
SEO対策は重要だが、基本さえ押さえたら大切なのはコンテンツ
サイトを作る前に基本的なSEO対策に配慮することは重要ですが、最近のGoogleではSEO対策にばかり力を注いでも上位に表示されなくなっています。
ユーザーにとって良いサイトを作ることが何よりのSEO対策です。
良いサイトが作れれば、出来上がってからSEO外部対策(サイトを拡散するための施策)に取り組むことができます。
作る前の段階では今回の記事のポイントのみ頭に入れて、良質なサイトを作っていきましょう。