ベッドの上を仕事場にする方法と最適設備~難病持ちの在宅ワーカーが解説~

2020年4月19日仕事・働き方・在宅ワーク

ベッド 仕事 快適なベッド上作業環境の作り方 おすすめ

部屋が狭くてデスクが置けない…

具合が悪い・寒いなどの理由でベッドから出られない…

そんな方でも、ベッドの上で最高な快適さを保ちつつ、しっかり活動することはできます。

テレワークや在宅ワークで自宅で仕事し始めたけど仕事スペースがない人や、元々持病などでベッド上で過ごすことが多い方に役立つ!

ベッド上で活動するときの注意点や、あったら便利な設備をご紹介します。

この記事のポイント

  • 適切な姿勢には目線と作業位置を適切な高さにする
  • ベッドの上でも使えるデスク・デスク代わり・周辺機器
  • 柔らかさから腰・背中・膝を守るべし

関節の難病持ちで、普通に座っていると2~3時間で疲労困憊してしまう超弱っちい生物。

かれこれ7年くらい在宅中心の生活をしていて、ベッド上でバリバリPC作業をするベッドワーカー。

紹介するのは、長年の経験と実践から得た確かな知恵です。

ベッドの上で仕事・作業をするには「高さ」が重要

パソコン、書き物、資料の確認にはデスクが必要ですが、長時間ベッドの上で仕事をするときに最も大切なのはその高さです。

最初は甘い考えで、ベッドに座ってサイドテーブルを前に置けばいいや…とか、膝の上にノートパソコンを置けばいいや…と思ってしまいがち。

これ、物凄く疲れます。

作業や仕事をするときは、目線や手の位置に無理のないようなデスクの高さが不可欠なんです。

高さが合っていないと、目が疲れたり、猫背になって全身疲れてしまったりする原因になります。


座る場所が快適でも、作業場所の高さが不適切だと全く意味がありません。

ベッド上ライフを検討する際は、目線と作業場が快適な高さにあるかどうかをまず第一に考えましょう。

ベッドの上は安定感がない

次に問題となるのは、ベッドのふかふかさ。

眠るときには身体の疲れを癒してくれる柔らかさが、活動するときには作業を邪魔し、どんどん身体を疲れさせる原因になります。

視線や物が動いて作業に集中できない

いざ作業を始めても、少し身体を動かしただけでベッドがふわふわしたり、たわんだりするせいで、物が動いてしまいます。


じーっと見ながら作業していたのに、ちょっと動いただけで目線がブレッブレ…

ちょこっと置いておいたスマホが落ちたり、資料が崩れたり、本のページが折れたり…


集中できるわけがありません!

目が疲れる、肩が凝る、背中が痛くなる原因になってしまいます。

沈み込むせいで身体に負担がかかる

ふわふわしてるから無重力!ベッドは最も快適で優しい居場所に違いない!

こんな考えは数時間ベッド上で活動しただけで崩れ去ります。


ベッドはあくまでも横になって眠るために作られているもの。

身体を起こしてどこかに体重が深くかかると、意図しない沈み込みのせいで姿勢が悪くなり、必ず身体に負担がかかります。


お尻が沈み込んだことによって不自然な体制で体重を受け止める腰

伸ばした状態で沈み込む脚の重さを引き受ける膝

姿勢が悪くなることで痛み出す背中

すべてあの優しかったベッドさんのせいです。

ベッド上で快適に仕事・作業ができるデスク・テーブル

ベッドの上でも活動・仕事をするなら、まず必要なのはですよね。

本を読んだりスマホを見たりはできても、デスクやテーブルが置けないので困るのがベッド上生活。

ベッドの形状や部屋のレイアウトによって、問題となってくるポイントは異なってくるので、快適に過ごすためのアイデアをすべてまとめました!

ベッド上でも本格デスクワーク!ベッドテーブル

ノートパソコン以外にもモニターや、たくさん物を置きたい人におすすめ!

ベッドテーブルとは病院に入院病棟にある、ベッドの上にテーブルが架け橋になるやつのことです。

ベッドの下にテーブルの脚を入れられるスペースがあるか、ベッド脇にスペースを空けられることが必須条件。


ベッドテーブルは一件グラグラしそうに見えますが、耐荷重がしっかりあるものを選べば、パソコンモニターなどの重いものや、こぼれそうな飲み物も置けるくらい安定しています!

また、キャスター式のためベッド以外でも移動して使うこともできて便利です。


何を隠そう私さやも、耐荷重15kgのベッドテーブルにモニター&ノートPCなどなど置いて、バリバリ作業しています。


注意点は、奥行きがあまりないためモニターを置いた場合はデスク上でのキーボード操作がしづらいことと、フローリング以外では使いづらいことです。

使用スペースに関しては、さやの場合は6畳極小部屋でも快適に利用できているので、配置だけ工夫すれば大丈夫だと思われます。

長期間ベッドで過ごす方にはしつこいほどおすすめしたいのがベッドテーブルです。

片脚型のベッドテーブル

片脚型のベッドテーブルのメリットは、設置も移動も簡単で、それほど大きくないため圧迫感も少ないことです。

【天板大きさ】80×40cm
【高さ範囲】64.5~99.4cm
【耐荷重】20kg
【カラー】ブラウン・ダークブラウン

ベッド下に5cmほどの高さのスペースがあれば、このベッドテーブルでベッド上がデスクになります!

耐荷重は20kgあるので、パソコンモニターやTVも置けます。

ぐらつかないのに、ガス式レバーで軽い力で昇降可能。

家具大手「タンスのゲン」の商品で、レビュー評価も高いので安心して購入できますね!

両脚型のベッドテーブル

両脚型ベッドテーブルのメリットは、安定感と天板の広さ、ベッド横にスペースが必要ないことです。

【天板大きさ】90.5×45cm
【高さ範囲】69~89cm
【幅範囲】108~150cm
【耐荷重】不明。食事や軽い作業用。重い物の据え置きは非推奨
【カラー】ダークブラウン

しっかりベッド全面を広くテーブルとして使いたい場合には、両脚付きのベッドテーブル!

雑誌や資料を沢山広げたりしても問題ない余裕です。

ベッド両脇にスペースが取れる場合はおすすめ。

ベッドの上にデスクを置くノートパソコンスタイル

不安定なベッド上にも置けるデスクがあります!

ノートパソコンのみで良く、デスクを置くほどのスペースがない人におすすめのスタイル。

ベッドの上でも快適な高さを確保でき、使わないときにはしまえば良い!

狭い部屋でも全く問題ありません。

値段もお手頃でスペースも要らない省エネなスタイルです。

注意点は、あまりに柔らかいベッドの上だと不安定になることですね。

起き上がるのも大変なようなふわっふわのベッドを使っていないのであれば大丈夫です。

【天板大きさ】52×30cm
【高さ範囲】24~32cm 4段階
【角度調整】0度~30度
【カラー】ブラック・ホワイト

ノートパソコン用で、ストッパー付きなので傾けても安定して作業しやすい!

読書などにも使えそうです。

折りたたみ式で4.5cmの薄さでコンパクトに収納できるため、使わないときは隙間に収納できるのも魅力。

【天板大きさ】42×26cm
【高さ範囲】4~50cm ボタン式
【角度調整】360度回転
【カラー】ブラック

高さと角度を最適な位置に調整できるので、姿勢による疲れの心配がありません!

ノートパソコン用ですが、ディナートレイとしても使えるとの記載があります。

デスクがなくても快適にPC作業ができる膝上デスク

どうしてもデスクを置くスペースはない人、膝の上で作業スタイルがもう慣れてるような人は、ちょっとした工夫で快適にできます!

美容院で雑誌を読みやすいように作られたクッションからここまで作っちゃいました!という膝上デスク。

存在すら知らない人も多いのでは?


膝の上で作業するとどうしても見下ろすスタイルになってしまう&ゴツゴツするし不安定

そんな悩みを解消して、ふわふわなのにデスク感覚で作業しましょう!

注意点は、膝の上に分厚いクッションを置くことになるため夏だと暑いこと。

快適な室内で使用してください。

【天板大きさ】40×30cm(ストッパー部分からは25cm)
【高さ】膝上クッションが8cm・天板まで約9.5cm
【カラー】グレー・ディープパープル・ネイビー・ブルー・花柄

膝上にノートパソコンや本を置いて過ごすのに疲れてしまった人向け!

極小ビーズクッションと天板ストッパーで安定させながら作業できます。

【天板大きさ】50×35cm
【高さ】15.5cm
【カラー】ダークグレー

膝上デスクの中では厚めで天板も大きいので、膝上でもしっかり作業したい人向け!

カバーを外して丸洗いできるのが◎。

デスクがない場合や補足に使える!便利なPC用品・設備

ベッド上の問題はなんといってもスペースが狭いこと!

部屋が狭いからベッドの上で仕事してるけどベッドの上だって狭い…ですよね。

ベッドテーブルが小さくて困っている人も、ベッド脇に置いた小さいデスクで作業している場合にも使えるグッズをご紹介します。

モニター/ノートパソコンアーム

ベッド脇にクランプを挟んで取り付けられるような天板デスクや収納等があれば、モニターアームを設置するだけで姿勢が改善できます!!!

見やすい位置にモニターを持ってきたら、ワイヤレスのマウスやキーボードで操作すればOK。


おすすめなのはガススプリング式のアームです。

少ない力で上下左右にモニターを動かすことができるので、最適な位置にモニターを持ってきて作業して、使わないときはどかすことができます。


さやも普通のモニターにプラスして、タッチパネルの2in1ノートパソコンをガススプリング式アームに取り付けて使っています。

ちょっと疲れたときはだらーっとした姿勢でも見える位置に、しっかり使うときは手元に置いてタッチパネルを活用するなど、多彩な使い方ができるのがガススプリング式アームの魅力。

ただし、ちょっと重いものをグイグイ動かすことになるので、しっかり固定できる頑丈なところに取り付けましょう。

ノートパソコン用アームでモニターとして使う

【対応サイズ】10~16インチ
【耐荷重】0.5kg~4kg
【取付】グロメット/クランプ

しっかりPCの画面を挟んで固定してくれるので、基本的に落ちる心配がありません!(さやのPCでは。)

ノートパソコンしかないけど、姿勢改善のためにモニターみたいに使いたい!という人はこれで解決!

モニターアームで快適な位置に調整

【対応サイズ】17~32インチ
【耐荷重】8kg
【取付】グロメット/クランプ

画面を上35°、下35°、左右90°、回転360°に調節可能で、ベッド脇に取り付けスペースがあれば、良い姿勢で作業できるようにモニターを設置できます。

ベッド上に最適!無線トラックボールマウス

ベッド上にはマウスを操作できるような平らな場所がないこともしばしば。

ベッド生活が長いわたしは、今までリモコンマウスなども沢山使ってきましたが、最終的にはワイヤレスのトラックボールマウスが最強説に落ち着きました。


慣れるまでが大変ですが、慣れてからはもう普通のマウスが使えないくらい作業しやすいです。

そして、手が痛くなりません!!!

マウスをポンと置いたら、その上で手を動かすだけで良いので省スペース&省エネルギー。

実際私が使っているもので、手を全く動かさなくても指だけで完璧操作できます。

人差し指でトラックボールを操作し、親指で左クリックとスクロール、中指で右クリックします。

カスタマイズできる6つのボタンが付いていて、画面を閉じるとか、音量調整とか、戻るボタンとか、自分で好きなように設定可能。

とにかく慣れたら他のものは使えません!!!

大きめバージョンです。

大きい方が、少ない動作で大きなマウスコントロールが可能なため、デュアルディスプレイや大画面でPC操作する方におすすめ。

親指バージョンです。

トラックボールマウスを試してみたいけど、左クリック右クリックの基本的な動作は変えたくない方におすすめ。

以前使っていたもので、トラックボールでは王道のケンジントン製。

トラックボール部分の操作性では、適度な重みがあり思い通りに動いてくれる最高の感覚です。

スクロールなども感覚的にできるのが特徴。

デスク周りが暗い&狭くても設置できるライト

ベッド周りは明るくない場合もあるでしょう。

書類が読めない、キーボードが見えにくいのに、ライトを置くほどのスペースがなかったら?

・5cmまで挟めるクリップ式
・3段階の調光式
・くねくね自在に動くアーム

さやは実際にベッドテーブルに挟んで使用しています。

光が狭い範囲だけに当たる特性があり、周囲の人に配慮する場合などは使いやすいタイプです。

細くて目立たないところがとても気に入っています。

・2~3cmのところに挟めるクリップと置き型の両用
・上下90度、左右に45度ずつ角度調整可能
・まぶしさガード付きで近くにあってもまぶしくない

ライトは安価で壊れやすいものも多いため、信頼できるメーカーのものがおすすめです。

クッションで仕事に疲れた腰と膝を守る

ベッド上ではいくら正しい場所に視線があっても、ふかふかに力を奪われて猫背になってしまいがち。

在宅ワークでも仕事は仕事!

ベッドから出られなくても活動中は活動の時間!

なんとなくダラダラと寄りかかるのは絶対におススメしません!

腰と背中を支えるクッションとは

読書用のベッド背もたれクッションは沢山売っていますが、ハッキリ言って私がおすすめできるのは一つだけです。

理由はベッド上での活動に必要不可欠な特徴があるから。

  • 頭までの高さがあること
  • 柔らかすぎないこと
  • 上半身がしっかり起き上がること


頭まで高さがないと、どうしても低いクッションに体重を預けようとして背中が丸まってしまいます。

しっかり座面が定まらないと、画面を見ようとして顎がどんどん前に出てしまい、背中が痛くなる原因にも。

柔らかすぎる場合も同じで、支え切れないため背中が丸まります。

背中が丸まっていては、いくらピチピチの20代でも腰痛になること間違いなしです。


また、ベッド上での活動で倒れ気味のリクライニング状態になっていると頭が働きません!

しっかり交感神経を働かせてバリバリ作業するためには、起きている姿勢は重要なんです。

病人でダラダラする必要がある場合を除き、きちんと上体を起こして作業しましょう。

ベッド上での仕事や活動に絶対おすすめのクッション

【寸法】(幅)50cm×(高さ)63cm×(奥行)33cm
【色】ブラウンのみ

このクッションでは背中が丸まらないようにして腰痛を防ぎながら、しっかりと上体を起こして座ることができます。

身長160cmくらいでちょうど頭の上までクッションになる高さです。

それ以上の身長の方でも、カーブが緩やかなので頭の上部は壁につけても快適なはず。

(とはいえ、カーブがフィットしないというレビューもあったので、高身長の方は注意した方が良いかもしれません。)

疲れたら、置き方を変えて角度がゆるやかな側に倒れ込めば、ゆったーりできるリクライニングシートにもなるという万能クッション。


高反発マットレスとちょうど同じくらいの硬さで、座り心地はふかふかなのにへたれずしっかり支えてくれます。

私が購入したのは2019年6月ですが、その頃は苦労して探したこのクッション、今ではトップに躍り出てきています。

間違いなしの高品質&高機能クッションです。


寝るときもベッドの上に置いておくには少々大きく、シングルベッドだと厳しいので、使わないときに置いておくスペースは確保してください。

脚を伸ばすなら膝の下にもクッションを

壁にもたれかかる場合は、どうしても膝を伸ばすスタイルになりますよね。

ふかふかベッドの上で膝を伸ばしていると、脚の重さで膝にも腰にも負担がかかります。

どんなクッションでもいいので、膝の下にはクッションを入れておきましょう。

快適な仕事環境が出来たら、寝るときは寝る環境を

ベッドの上で効率よく仕事する、快適に活動する環境が整ったら楽しくて何時まででも起きていられるかもしれません。

ですがあくまでも、ベッドの一番重要な役割は寝ること。

リラックスして休息するはずのベッドがバリバリ仕事する場所になってしまうと、脳がスイッチを切り替えられず不眠の原因になることもあります。

そう、自律神経の乱れです。


眠るときの環境と、活動するときの環境はしっかり分けていないと、身体が勘違いして寝られなくなってしまうんですね。

寝る時間になったらしっかり切り替えて、活動に使うものは極力撤去しましょう。

なるべく違う雰囲気、環境を作るように意識してください。

いくら寒くても、活動中は布団をしっかり畳んでおくのもひとつの手です。

ライトを変える、仕事に使うものは布で覆ってしまうなど、視覚的にわかりやすい変化を作りましょう。


活動の場としても、眠る場としても快適なベッドを作れば、最高のお家ライフが楽しめます!


※掲載時の商品情報を元にご紹介しています。利用状況なども合わせて調べてからご購入することをおすすめいたします。評判の悪いものはご紹介しないようにしていますが、ご自身の責任の元ご購入をお願いいたします。